後悔しない負け方
個人的に今年の湘南オープンはとても、勉強になる事柄が多かったので忘備録としてこのブログに気が付いた事を書いておこうと思います。
コンテストに出ている選手で負ける為に来ている人は誰ひとりもいないと思います。
しかし、勝ちたい気持ちの強さは選手により大きな差があるのではないでしょうか?
勝ちたい気持ちが強すぎてラフプレーに走るのはNGですが、この気持ちが強ければ、強いほどメンタルも強くなります。
そして、勝ちたい気持ちが大きい人は、準備も入念にして現場で120%のチカラが発揮できるように練習し、調整しているように思います。
120%で望んでもコンテストでは100%チカラを出し切るのは難しい事だと思います。 現実には出せて、90%~70%ぐらいになってしまうもの。
しかし、一番難しい事は100%しかないチカラを努力により120%にすることです。
車で言えば、スピードメーターを振り切って何キロ出てるわからないところまで追い込む事だと思います。これって怖いことですよね!
湘南オープン クウォーターファイナルの残り10分からの汐月麻子プロの追い上げはすごかった。
前半は波とのタイミングが合わずに4位だったが、このヒートの中で2番目によいスコアは4.5ポイントをだして3位にジャンプアップ
この時点で2位の選手との差が0.15ポイント 汐月プロは2位に上がるために必要な3.85ポイントを出すために猛チャージを仕掛けたのです。
波が小さいとはいえ、約5分間で連続3本波に乗るのはかなりハード!息も上がるし、足もツル寸前まで酷使しています。
しかし、やるしかないと決めた彼女は120%以上のパワーを出して点数を詰めていったのです。
100%のチカラで戦っていたら2本目に点数が出なかった時点で心が折れます。諦める人もいるかもしれません。
しかし、汐月プロは更にもう一本、本当に最後のチカラを振り絞ってテイクオフ。
残念ながら結果的には3.85ポイントは出せずに3位で敗退していまったが、これだけ頑張った姿を見ると負けても、次回は、更に応援して勝つ姿を見たいと思ってしまうのがファンの心理なのではないでしょうか?
次の日に合った時、彼女は「全部出し切って負けたから後悔がありません」と言っていた。
100%を超えて120%のチカラを出しきると負けても後悔がなくなりスッキリすることを実感した瞬間だった。
後悔しない人生を送るには、何事も120%で臨む気持ちが必要なことを試合を通して教えてもらった一日でした。
おあとがよろしいようで!